ヒラタクワガタときどきゲンゴロウ

ひらたげんごろう

去年ホームセンターで、目新しい昆虫管理用のマットを見つけたので買ってみた。

一般のヒトは「マット」って何か解らないらしい。

簡単に言うと「木の削り粉」、「木を粉砕したモノ」。

昆虫専門店で販売しているモノとは違って、パッケージにクワガタやカブトの写真をあしらってあったりと、目を引く要素があってついつい手に取って見てしまう。

専門店に通うブリーダーなら購買の対象にしないような一般向けなのかもしれないが、袋の後ろを読んでみるとけっこう面白い。

採集したクワガタやカブトはダニが付いている個体が多い。

放っておけば体液を吸われて弱ってしまう?らしい。

弱った個体だから付くって言うヒトもいる。(私は学者から確認を取ってないので真偽は解らない)

針葉樹(殺虫アルカロイド?成分を含む種)を粉砕したマットでそのダニを落とす。

その裏書がコレ。↓

manual1.jpg

「選りすぐった」「天然素材のみ」「バランスよく」「特殊処理した」など、ナントもココロをくすぐる言葉の四重奏。

昆虫用品界の彦摩呂かぁ?

昆虫販売を生業としていた経験から、こんなの書けるって凄いと思いマス。

確かに商売には必要かもしれないが、こんなにリキんだ言い回しでなくともいいのでは?

実際使ってみても書いてあるような効果を実感できなかったのでペテンに掛かった感。

そもそも人間の食い物でさえ、産地偽装や製造期日偽装があるのに。

昆虫用品の成分、材料偽装もあるのでは?

今までこの業界って誇大、誇張や嘘、見栄が多すぎて何が適正なのか解らない部分が多かった。

もう十数年も前になるが、こんな事があった。

クワガタの幼虫を育てる為の用品に菌床なるモノがある。

広葉樹の生木を粉砕したチップをグルテン質系の添加物を加えた後、高温で滅菌し、白色腐朽菌によって分解させる。

コレをこの食性のクワガタに与えると、野外で採取する個体より大きなものができるというもの。

今でこそ、ごく当たり前にブリーダーの御用達のアイテムで、当時に比べると現在はかなり安価で、菌の種類も数種販売されている。

オオクワガタ、ヒラタクワガタなどの幼虫はオオヒラタケやヒラタケの菌糸で大きく育つが、インドネシアのオウゴンオニクワガタはこの菌糸では育たない。

今は既に飼育法が確立されていて、カワラタケで腐朽したモノを使うのが常識らしい。(使った事が無いので)

某虫屋さんは顧客からオウゴンオニの飼育にその店の菌糸ビンが使えるか聞かれた時、「ウチで養殖してる個体は今3齢だが育っている」と答えた。

答えは「使える」か「使えない」のかどちらかの単語でいいのだ。

こういう言い回しは気を付けた方がいい。

客にしてみれば「使えるか」は「成虫にできるか」である。

結局、店主は何度も確認する客に「使える」ととれる言い方をしてしまった。

ちなみにその店の菌糸は「オオヒラタケ」で、この種の養殖は初めての上、3齢、前蛹のステージですべて死亡した。

専門誌でも「オオゴンオニはヒラタケ系の菌糸では育たない」と書かれ始めた頃だっただけに

虫屋として成り立ってる 「プロ」 に確かめたかったのだろうが…。

商売が優先すると真実が隠れてしまうものなのか?

買い手としてもその辺りの目利きを備えるべきだと思う。


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来世は是非希少昆虫に
生まれ変わりたいと願う
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